声優のように滑舌を良くする方法

声優になるには滑舌の方法を覚えよう

5分で滑舌を良くする方法。

まず「聞き取れない」状態というものをとは何でしょうか?
  • 1.声が聞こえない。
  • 2.音が正しく発声できていない
  • 3.音が発声されているが繋がったり潰れてしまっている。または逆で詰まったりつながりに問題があることです。

これが滑舌が悪い状態です。 この上記のポイントの中であなたがどの問題点があるか明確にしていきましょう。
その問題点を探るためにまず一度録音した自分の声を聞いてみましょう。
客観的に自分の声を聞き3つのポイントからどれに当てはまるのか確認します。
これで自分の声が具体的にどうなっているか?なぜそうなっているのかがわかります。

1.声が聞こえない。

この解決方法です。声量をあげてないのが原因です。口の開きや舌の位置が悪いため聞き取りづらいのです。

2.音が正しく発声できていない

これは発音が不明瞭だったりすることです。苦手な子音や母音がある場合に起こります。
まず確認として50音すべて発音していきましょう。

3.音が発声されているが繋がったり潰れてしまっている。または逆で詰まったりつながりに問題があることです。

これはたいてい早口になっている場合多いです。なので一言一言明確に発音をだすように心がけましょう。 それでは細かく分けていきます。
  • 1.子音に問題がある。
  • 2.母音に問題がある。
  • 3.両方に問題がある。
それでは母音や子音とはなんでしょうか?
母音:歯や唇や舌によって遮られない声帯で出た音を口や喉で共鳴して整えたもの。
子音:歯や唇や舌によって空気の流れが遮られることによってでる音。

子音に問題がある

「ひ」と言っているつもりでも「し」に聞こえてしまう

難しい言葉で言うと、HもSも「摩擦音」に属していて、非常に似た音です。
ただ、Hが「声帯の摩擦音」(もしくは、口腔での摩擦音)なのに対してSは「歯の摩擦音」という違いがあります。
このような場合、舌の置き場や口の開け方が悪いので、Hを出すつもりでもSの「歯の摩擦音」が鳴ってしまい、「ひ」と「し」の区別がつけられなくなっているわけです。
舌の位置が歯に近くなってしまうと、「歯の摩擦音」が出てしまいやすいので、舌の位置に注意して発声してみましょう。
また、上下の歯の距離を離すことでも「歯の摩擦音」は出なくなるので、あごの開け具合にも注意してみましょう。
逆に「し」が「ひ」に聞こえてしまう場合は、「歯の摩擦音」を強く鳴らすことができていない、というのが原因かと。

「の」が「ど」に聞こえてしまう

Nは「息が舌に遮られて鼻に通ることでなる音」、Dは「上の前歯・歯茎につけた舌を息と同時に離すことによって鳴る破裂音」です。
このNとDは、子音の鳴る仕組みは全然違うのですが、舌の動きは似ているため、しっかり舌を動かさないと混ざってしまいます。
このような場合は、舌でしっかり息を遮れていないので鼻に息が通らずにNが鳴らないか、鼻に息を通す時間が短すぎて十分にNが鳴らなくてDに似た音が鳴ってしまうという状態が考えられます。

「ど」が「ろ」に聞こえてしまう

Dは先ほど説明した通り「破裂音」、歯茎より内側の部分(硬口蓋)を軽く弾くことで「弾き音」のRが鳴ります。
この2音も、「舌を上・前方につけて離す」という動きが似ているのですが、弾く力が違います。
このような場合、舌が上の歯や歯茎を弾く力が弱いので、「破裂音」のDではなく「弾き音」のRに聞こえてしまうのでしょう。
またはしっかり舌で息をせき止められていないので「破裂」しないとか、舌の動きが遅すぎて「破裂」しないとか、そういう可能性も考えられます。
などなど、「歯や唇や舌」が正しく動かないと、正しく子音が出ないのです。
なので、子音に問題があって滑舌が悪い場合「自分の発声の癖」と「正しい子音の発音の仕方」を知る というのが非常に重要です。
間違った「歯や唇や舌」の位置を、一つずつ直していきましょう。
まずは、「子音だけ」でも明瞭に発声できるように練習するといいです。
また、「自分で不明瞭だと思う子音」を長く・強く発音する練習とかもお勧めです。
「歯や唇や舌」に変な癖が無くても、子音を出す時間が短すぎたり、子音を出すための運動に力が足りなかったりするせいで、不明瞭な発音になってしまう人ってかなり多いので。
特に小声の人や、暗い感じの声の人、幼い感じの声の人にはそういう場合がすごく多いです。

母音に問題がある

あんまり「母音の出し分けが上手く行って無くて滑舌が悪い」という話は聞いたことがないのですが…
母音についても結局は、「自分の発声の癖」と「正しい母音の発音の仕方」を知る ということが重要です。
母音がどうつくられるかというと、口の中の空間の形や容積が変化することによって響き方が変わり、声帯で鳴った音が「あ」になったり「い」になったりします。
なので、「母音は、主に口の開き方+舌の奥の方の動きによって出し分けられる」ということをまず頭に置いてください。
母音の悪い癖の例を考えてみると、例えば、「何かどの母音も微妙に『え』っぽく聞こえる」声の人っていると思います。
そういう人の場合は、口の開きが縦に狭く横に広めで、口角が落ち気味なため、どの母音も微妙に「え」が混ざってしまうのです。
または、舌が奥の方で縮こまってしまって、素直な「あ」が出せない状態になっているか。
同様に、「何かどの母音も微妙に『あ』っぽく聞こえる」声の人もいますね。
口を緩く開きっぱなし、舌は平静の位置からほとんど動かさない、という状態で喋るので、なんか舌足らずな感じがして、頭悪そうなことこの上ない喋り方になります。